天城流の骨盤調整は、誰が見ても体型の変化がわかるほど効果があります。けれどその施術方法は驚くほどシンプルなので、自分は騙されているのではないか、何かのトリックなのではないか、と疑ってしまうほど驚異的なものです。

骨盤が前に開いてしまう原因は、骨盤の後ろ側の部分(仙骨)が閉じてしまって硬くなってしまっているからです。後ろの部分が硬く萎縮してしまうので、前側の部分が開いてしまう…、という考え方です。

ではどうして仙骨が硬くなってしまったのか? それは食べ物をよく噛まない咀嚼不足による胃腸のストレスが原因で、胃腸が下がってしまったからなのです。

胃腸が下がってしまうと、胃腸が収まっているお腹も下がってしまいます。

本来、内臓は骨盤(腸骨)の中にプカプカと浮いてストレスがない状態にないと正常に機能しないのですが、お腹が下がって下に引っ張られることから、腸骨の淵(骨盤の内側)を引っ張ってしまいます。

この骨盤の内側には、大腿骨までつながっている「腸骨筋」という重要な筋肉があるのですが、この腸骨筋が萎縮して腸骨の淵を引っ張ってしまうことによって、骨盤が後ろに傾きながら前の部分が開いてしまいます。

こうなると、骨盤はそのバランスを取ろうとして後ろの部分にストレスがかかり、やがて骨盤の後ろが硬く萎縮してしまい、腰痛や股関節痛など様々な痛みへと発展してしまうのです。

まずは、お腹(腸骨)周りのストレス硬さを取り、お腹(腸骨)周りを緩めていきます。前縦靭帯、肩甲下筋を緩めて、お腹まわりを外から支える筋膜を緩めます。

次に、腸骨の上部・中部・下部を緩め、残ったお腹の硬さをとります。

そして、仙骨の萎縮を取っていきます。短腓骨筋・長腓腹筋を外し、仙骨にくっついて硬く萎縮してしまった後仙腸靭帯を緩めます。

言葉で説明すると、ややこしいことになってしまいますが、実際の施術は非常にシンプルなものです。杉本錬堂先生のYouTubeに公開されている動画(カイロベーシック製作)に詳しいので、こちらをご覧いただけますと施術の概要がわかります。

骨盤調整は天城流ではあまり難しい手技ではありません。骨盤の開きが気になる方はセルフケアでやってみてください。ご自身でやってみてなかなか上手くいかない場合はご来院ください。顔や体型を診て実際にどの部分に由来する歪みなのかを判断し、お一人おひとりの症状に合わせた適切な施術をいたします。